兼用・代用で物は減る！淘汰された100の物たち—１個目

兼用・代用で物は減る！淘汰された100の物たち—の１個目です。

兼用・代用で物は減る

見切り発車で始まったこの企画。すでに戦々恐々としています、一発目だというのに（早くも後悔）
淘汰された物は把握してて大丈夫だと思うけど、文章にボリュームが出るのかな…と戯言はこの辺で。

淘汰された100の物たち―１つ目は「牛乳」です。

我が家では、牛乳を買うことがほぼ無くなりました。月に一度、買うか買わないか…年10回も買わないかもしれません。

はたして、その変わりとなったものとは？

牛乳に相談だ

牛乳が昼食だ

幼稚園の頃の私は食が細く、パン２口でお腹いっぱい。お弁当も完食できず、たぶん牛乳で栄養補給してました。あとミロと睡眠。母にはホント迷惑かけたな、と自分が母親になった今、思います。

園で支給されたのは、昔なつかしビン牛乳。冬は巨大な薪ストーブの柵の内側にお弁当を並べて温め、さらに湯を張った大きな金ダライで、牛乳を湯せんしてくれました。が。

いっつも熱燗(((;ﾟдﾟ)))ｱﾁｨ

あまりの熱でビンが割れるのが日課。タライの湯が乳白色に濁り、湯気とミルクの匂いが教室に立ち込めると、お昼ご飯。先生が千枚通しでポンポンと紙フタを開け、園児達に配ります。

でも、ビンが割れるほどに湯煎したビンはおそろしく熱く、乾燥してツルッツル。滑り落としそうなビンの重みと熱さ。ベコベコに歪んだ金ダライと立ち込めるミルクの匂い。ふうふうしながら飲んだ記憶を思い出します。

牛乳で競争だ

小中学生になると、牛乳は一気飲みやにらめっこが鉄板となります。

子ども会の行事で「牛乳一気飲み競争」があり、（私たちの時代ですら叱られたのに、公式種目にしていいの？！）と驚いたら、ストローで20秒ほどかけて必死に吸い込むのを見て、（過呼吸になっちゃう？！）とまた驚いた記憶があります。

ちなみに私たちの時代はパックの上部を破って注ぎ口を作り、口に流し込むスタイルで、私の記録は平均７秒、最速３秒でした。

子ども達は信じてくれません。
あっさり信じてくれたら、それはそれで困るのですけどね。

牛乳を卒業だ

大人になって給食が無くなると、牛乳を飲む機会は減りました。さらに私自身もひんぱんにお腹を壊す様になり、一度はナゾの激痛と腹水で入院。そのうえ結婚した夫＋牛乳＝おなかゴロゴロ。

残念ながら子ども達も体質を受け継ぎ、たまに体調が悪いと、給食でも「おなかいたい～」と相成りました。

そうして、自宅で牛乳を買う頻度は年々減り、たまにホットケーキやシチュー、ココアのために買っては余ってしまう。さて、どうしたもんかな…と思っていたそのとき。

そして震災

東日本大震災がおきました。

私はその当日の午後に買い出しの予定だったので、ミニマリストらしく冷蔵庫はすっからかん。町が壊滅したのに家が無事なのだから、とても贅沢なんて言えない状況なのは解かるけど、あるのはパンと生米とシシャモのみ…

自宅避難時の食糧確保は自助努力です。
これには本当に参りました。

子ども達にひもじい思いをさせてしまった。食糧の確保と備蓄は私の責任です。反省し、数年かけて備蓄を試行錯誤するなかで、思い出したのは父の言葉。

1年の殆んどを洋上で過ごす、船長の父。粉ミルクを大量に持ち込む乗務員を見かけ、不思議に思って尋ねたら牛乳の代わりだと…

( ﾟДﾟ)　そ　れ　だ

からの赤ちゃん返り

さて、備蓄したは良いけど、消費期限が近づいて（どうすんべ）と。子ども達もほぼ母乳だったので、私自身は数回しかミルクを調合したことがありませんでした。大昔の薄れた記憶を思い出し、調合して飲んでみたら

( ﾟДﾟ)ｳｰﾑ

甘うすーい味。コーヒーや紅茶と併せても美味しいとは言えず、かといって捨てることはしたくない…と思い、ドバドバ入れて作ったら

( ﾟДﾟ)ｳﾏｲ! ﾃｰﾚｯﾃﾚｰ

おぉ…ねるねるする位、濃ければ良いのかも…

そうして体調を見ながら、私の朝食は粉ミルク１杯となりました。もう５年経ちますが、体調の良い状態が続いています。

朝断食に・ローリングストックに・お薬に

胃腸の不調や腹痛が酷く、原因もわからず入院し、通院を繰り返していた私。
でも震災後の断食中、妙に胃腸の調子が良かったっけ…

いつも後に気付くのです。逼迫した状況がそうさせたのかとも思ったのですが、朝食を止めて食事量を減らし、粉ミルク１杯を加えたら、胃腸や体の痛みがずいぶんと和らぎ、肌の調子も良くなりました。

調べたら、プロテイン替わりにEXILEのATSUSHIさんが飲んでいたり、粉ミルクダイエットや美容法があるのですね。効果はあるかもしれません。

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そして現在我が家では、粉ミルクで殆んどを代用しています。ホットケーキやハンバーグのタネ、ココアなども（ホワイトシチューは牛乳を使います、さすがに味が変わるので）。

ここらへんは好き嫌いあるでしょうけど。

淘汰された100の物たち—１個目

不耐症や消費期限が気になる牛乳ですが、粉ミルクならそこまで神経質にならずに済むので便利です。粉ミルクを備蓄とし、ローリングストック＆私の朝断食＆たまの牛乳替わりと活躍してくれます。

なにより私のお薬です。子どものころは栄養補給だった牛乳が、粉ミルクというカタチで私の健康を守ってくれ、その上安価だし本当に感謝しています。

もちろん、体質に依りますので、適宜判断していただければと思います。私の家族も体質はそれぞれ違います。子どもはともかく、大人になれば自分の体は自分で守るものですから、どうぞ自己責任でお願いします。

というわけで。淘汰その１は牛乳でした。

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