寄付で１番気を付けるべきこと。寄付は処分ではない。

ランドセルに限らず、
寄付について思うところがあって。
１番気を付けるべきことがありました。

寄付は処分ではない、ということです。

こちらの記事の続きとなります↓
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寄付＝処分ではない

私自身、結婚してからずっと
寄付や処分を繰り返しましたが、
結構マジメに気を付けていたのは
寄付＝処分ではないということ。

いくら気をつけたところで
嫌な気分をさせてしまった事も
あったかもしれませんが、
なるべく気をつけていました。

ともすれば寄付は傲慢を生みます。

ボロイけど捨てるのもヤだし、
寄付なら有難いんだし別にイイっしょ。

これだけは絶対にやってはいけません。
そんな状態のゴミならば、
収集日に自分で捨てるべきなのです。

東日本大震災での寄付事情

震災後、寄付が押し寄せましたが
穴が開いてたり、ほつれていたり、
ボタンすらついてない服も多く、
憤慨していた話をよく聞きました。

なぜ、ボタン１つ縫い付けないのだろう。
なぜ、穴が空いた服を寄付するのだろう。

貰えるだけ有難いと思え―

という思いが透けて見えて。

ひどく失礼で傲慢で、
全てを失った相手をさらに傷つける事に
なぜ、気付かないのだろう。

実際に
「乞食扱いしやがって」
という声も聞きました。

暴言に思いますか？
悲痛な叫びだと思いませんか？

会社も家も失ったかもしれない、
家族も亡くしたかもしれない、
そんな方々に

ゴミを押し付け感謝を強請る。

どうか、
寄付をそんな風に使わないで下さい。

寄付は相手のためのものです

上記につらなることですが、
状態が悪いものを寄付するのは失礼です。

中古品を寄付するなら、
せめて洗濯し、ボタンや穴を繕い
修繕し、拭き清めるべきなのです。

また、たとえ状態がよくても
宗教上の理由で使えないかもしれず、
未使用だとしても
既に間に合っている場合もあります。

どうか、
相手が必要と言っているものを、
きれいな状態にして、ご寄付ください。

寄付は自分のためではありません

寄付を
無料のゴミ箱にしないでください。
罪悪感の処理に使わないでください。
自己満足の道具にしないでください。

相手の意に沿うものだろうか。
壊れてはいないか、古すぎないか。
ボランティアの負担にならないか。
押し付けてはいないだろうか。
自分が貰ったらどう思うのか。

お手元の物と情報を吟味してから、
寄付を考えた方がいいと思います。

ドライですが、現金が一番。

援助したい、
力になれないから手作りの物とか、
たとえ中古品でも送りたい―

という思いはとても有難いのですが、
それならば、物よりも現金での寄付が
確実に貢献できるんじゃないのかな。

気持ちは有難いのです。
本当に感謝しています。
でも、現実は。

中古品や手芸品や工作を
輸送費と貴重なガソリンを費やして
交通量を増やしながら輸送し、
沢山のボランティアが仕分けし配り
ニーズと異なるものが被災者に届く。

そういう部類への感謝のほとんどは
教育機関に流れ着き道徳に利用するか
何らかの施設の廊下に掲示される、
それ以外の用途を持ちません。

それよりは、一瞬で被災地に届き、
渋滞も起こさず、ガソリンも使わずに
現地で必要な新品を調達できた方が
確実に被災者に貢献できます。

もちろん、組織的な活動の
全てを否定する訳ではありません。
ただ、援助したい…という場合に
家の中古品を掘り返すのもだけど
募金箱に小銭を入れるだけでも
充分援助になりますよ、という話です。

想像してください。
姑からの出産祝が、
むかし夫に使った布おむつだったら。
思い出だから、良い物だからと
20年以上前の使い古しを与えられて、
感謝できますか？使えますか？

正直、現金の方が有難いですよね。
それと似ているのではないでしょうか。

若い人達の方が物を大事にしていると思う昨今。

先日、ランドセルを寄付しました。
ビニールで包んで郵便局に持込み、
定形外郵便でお願いしたところ
難色を示されまして。

聞きましたら、高価なものは
補償の利かない定形外郵便よりも
ゆうパックの方が安全とのこと。

６年使ったから寄付すると話したら
新品と思ってたらしく驚かれました。
だからゆうパックを勧められたのね。

大切に使ってくれて嬉しかった。
なので、娘にこの件を伝えたら
「皆とそう変わらないよ」とのこと。

そういえば今の子どもたちって、
ランドセルを潰さずに使ってる。
私たちの頃は、ランドセルの厚みが
半分になっていた子が多かった。

断捨離だ、しつけだ言うけれど、
今の子達はランドセルを潰さないし、
若いママたちはフリマアプリで
中古品を上手に活用している。

若い方たちの方が、
キレイに洗って出品したり、
中古にお金を出して買ったりと
物を大事にしているんじゃないかしら。

穴の開いた服を寄付するという行為。

ものを大事にもせず、捨てもせずに
「勿体ない」と人に押し付ける様な
私たち４０代や、さらに上の世代が
真摯に受け止めるべき問題だと思うのね。 

若いママの
「フリマで売れないからぁ☆」なら
正直理解できてしまう面もあるし、
悪意でしょ、それはヤメてよって言える。

でも、
「必要でしょ、感謝しなさいよ」は
理解できない。
悪意じゃないならなおのこと、判らない。

それは本当に、
善意から生じた行為と言えるのでしょうか？