KAJILESS

家事をレスに。

重要な家事No.1は「捨てる」こと

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技術がどれだけ進歩しても、スマート家電にはこなせない家事があるのです。それを減らせば、家事がすこし楽になるのではないでしょうか。

私が欲しいスマート家電8選

音声入力ができたり、外出先から家庭内を操作できるスマート家電が出ています。でもいずれ、全部スマホで出来るんじゃないのかな?と思う昨今。

なので私の欲しいスマート家電はこちらです。メーカーの皆様、なにとぞ格安で流通させてくださいます様、開発のほどをお願いいたします。

1、服を仕分けて畳む機
2、食器を食洗機から棚に仕舞う機
3、缶とペットボトルを分けて潰す機
4、新聞紙と段ボールをくくる機
5、ゴミ捨て場に捨ててくれる機
6、御飯作ってくれる機
7、人付き合いしてくれる機
8、お金製造機(犯罪)

夢というより、欲にまみれていますねぇ…
しかし、この8項目によって、家電に任せることができないタスクが見えてくるのです。

 

人の手が必要な家事2つ

食事すら外食やコンビニ、冷凍食品や宅配で簡便化され、洗濯も掃除も外注や優秀な家電が一般化された現代、家事の省力化はすでに頂点に達しているのではないでしょうか。

しかし今後どれだけ技術が発展しても、スマート家電にはできない家事があります。

「ゴミ出して」と言ったところで、望み通り家じゅうのゴミを集め、集積場に運んでくれる家電はありません。ロボット掃除機だって、ゴミ取りやフィルター掃除が必要です。自動清掃機能付きの掃除機もありますが、いずれにせよ人力でのゴミ捨ては要るのです。

洗濯物の仕分けも人力です。今、息子と娘の中学の体操着が同じサイズで、毎朝いつも混乱しつつ畳んでいます。高価な自動畳み機がありますが、裏のタグの名前まで見て自動仕分けまでは望めませんよね。何より高くて買えません。

どんなにスマートな家電でも、こなせない家事。
それは「選ぶ」ことと「捨てる」ことなのです。

自動化できない家事の見直しがキモ

飛行機の操縦も上空の大半は自動で、発着陸や緊急時など、重要な場面は手動です。

家事の大半が家電で済む今、私たちは自動化できない家事、つまり「選び」「捨てる」ことを重要視すべきではないでしょうか。

いくら食材に凝ったとしても、生ごみを捨てなければ不潔な台所、どんなに丁寧に掃除洗濯をしても、物があふれかえれば、行き届かない住まいと化してしまいます。

パイロットが上空でどれだけ鮮やかに操縦したところで、着陸を失敗したら終わりなのと同じです。

自動化できるタスクを家電に任せて能力を発揮できるよう、家電を導入すればするほど手動部分を調整する必要があるのです。

パイロットが発着陸のトレーニングを日々怠らないように。

 

家事のバグは物の多さから生じる

家電が勝手に家事を楽にするのではないと思います。

家電を導入しマクロ(自動)化するなら、家事のデバック(バグ修正)が必要です。

ロボット掃除機が問題なく動くため、床に物を置かない。IHを楽に使えるよう、メニューを見直す。食洗機や洗濯乾燥機が効率よく回せるよう、食器や衣服や時間帯を選ぶ。そして片付けやすいよう、減らす。

タスクの自動化のために家事を再プログラミングし、物を選び捨てることで、より家電の性能が活きてきます。

大学のスパコンでも、論文シーズンの学生達があらゆる演算をぶっ込めば遅くもなるし、逆にプログラムがシンプルで端的ならば、パソコンでも速く解がでることもありますね。

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決してマネしないでください。2巻より

私も物を選択し淘汰したら、掃除ロボットより掃除ワイパーの方が早くきれいになり、メンテも楽になりました。その他の家事も飛躍的に楽になりましたよ。

家事のバグの大半は、物の多さから生じると思うのです。

 

パイロットと学生と私の大切なこと

家電を活用し自動化するなら、家事をデバックする。家事のバグである「物」を減らす。スマート家電にすらできない「選び」「捨てる」ことが、私の家事のなかで優先度が高い理由。

それは「家事が重要じゃないから」かもしれません。

自動操縦やスパコンを活用するパイロットや学生にとって重要なことは、自動化ではありません。それによる航空安全の向上や、理論の証明です。そしてなにより、管制塔やCAさん、教授や研究チームでのコミュニケーションが成り立たなければ、飛行機も飛ばないし論文の完成も難しい。

自動化がもたらす恩恵も、最終的にコミュニケーションの向上につながらなければ意味がないと思うのです。それは家事も、私も同じです。

 

重要な家事No.1は捨てること

家事が愛情とかいうのは、昔は家事が母子のコミュニケーションツールだった名残というのも大きいと思うのです。でも、子も親もそれぞれに忙しく、進路や受験や部活やスポ少が親子のコミュニケーションツールとなった今、日々共に家事をするなんて共倒れ必至ですよ。

大切なのはコミュニケーションであって、そのために家事を自動化する分には、愛情など目減りするものではないと思うのです。

ネットで子どもの望む食材を宅配し調理する。お弁当はオープンサンドで家族で釣りに行く。スポ少の応援に行って外食する。絵本を読むから服は乾燥させる。それらの自動化をスムーズに行うために、家事のバグをつぶし物を淘汰する。それでいいじゃないですか。

いずれ独立する子どもに家事を教える必要はあっても、調理とゴミ捨てさえしっかりすれば、あとは家電が手伝ってくれる。

むしろ「家事はできたが汚部屋もできた」じゃ目も当てられないわけで。

スマート家電ができた今こそ、家電にこなせない「選ぶ」「捨てる」ことが、家事のなかで1番重要なのではないかと考えています。

 

…ところで。
子どもに「選ぶ」「捨てる」って、どう教えたらいいのでしょうか…?(切実)