KAJILESS

家事をレスに。

服は外、福は内。クローゼットが空けると福がくるかもしれません【淘汰83】

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スッカリ明けましておめでとうございました。今年も出遅れたkrolessです。
今回は節分ということで、服を捨てたら福が来たお話。

 

そもそも、なぜ服を持て余すのか

マスコミや流行やファストファッション業界のせいだとか、恋人の好みとか同僚やママ友との空気感とか…外部に原因をゆだねるのは簡単です。でも、だからこそ服が際限なく増えるわけで。

やはり服にかぎらず物を減らすには、自らの内面を見つめるしかなさそうです。

自分自身を振り返ると、原因はこの3つかな。

 

自分が無い

社会に出て若いどころか幼く、初めての恋人(夫)は年上。
若さって貴重だと思うけど、当時は全く自信が無く、卑下というか自己嫌悪の塊でした。

自信もなければ自分も無い。

何が似合うかも、流行の良し悪しもわからない。雑誌を読んだり、友人や店員に聞けばいいのに、「興味が持てない」「お金も掛けたくない」という妙な信念もあった様な。

で、結局自信のないまま、彼の好むであろう格好をしたり?突発的にブランドや流行りの服を買ってみたり?

ずっと迷走していました。

 

服が好きじゃない

服ってメンテナンスが必要なのね。

ナニ言ってんだコイツ状態だけど、当時はメンテという概念がすっぽ抜けていたのです。あんな経緯で買った服なんて、別に興味もありません。制服も反発せずに着ていたし、私服ですら他人や世間が望むであろう服…

フツーに洗濯しては片付けるけど、大切にするという思いが全くなかったのです。

というか…

服を「気に入る」という感情すら知りませんでした。

 

把握してない

だもんで、よくわからん衣服ばかり。

一般的な女子に比べれば少ない量でも、興味も愛着も無けりゃメンテもおざなり、当然把握できるわけがありません。

で、ありがちな「何を着れば良いかわからない」から「着る服がない」もんで「とりあえず買っとけ」ループへ。

そのうえ結婚・妊娠したらますます

着る服がない\(^o^)/

 

こんまりしたら何も無くなった

産前産後は何を着ていたか、おぼろげです。
看護介護もあって忙しく、この状況にブチ切れ断捨離もしまくるくせに、フリマで値下げ品を買ったり?義母がくれた服を着てみたり?

えんえんと迷走中…

そんな折、近藤麻理恵さん著「人生がときめく人生の魔法」を読み、修行だの感謝とは違う「ときめき」ワードに惹かれ、手持ちの服を見直しました。


そしたら。

 

ときめく服が何ひとつ無い\(^o^)/

 

衣服に全く無頓着だったわけではありません。一応は悩んで迷走し、お金も多少かけたハズ?
なのに、この大量の布は一体何なんだ…

 

 

気づきが自分を変える 断捨離はその手段の1つ

これは静かながら大きな衝撃でした。

たとえば『親が正しいと思ってたけど、社会に出たら違ってた』とか『元カレの過保護って、実は束縛DV?』みたいな。

渦中にあると見えないけれど、離れてはじめて気づく、あの感じ。
客観的に、はたと気づいたんですよね。

(仕方なく買うからこのザマだ)って。

ずっとなんで?なんで?と思っていたのに…

 

若さゆえの迷走も、世間が気になるのも、忙しいのも仕方ない。でも自分を見つめ直すのも本当に難しい。

ファッションに疑問を感じたとき、普通はメディアから気づきを得るのだろうけど、衣服に興味がない私には無理でした。
私みたいな人や、自分自身を変えたいと思う人には、断捨離が有効かもね。 

 

というわけで、自分のアホさ加減がイヤになり、毛玉やほつれた ゴミを捨て、徐々に嫌な服、体に合わない服を手放し…クローゼットはほぼ空に。

すると、納得できる服が手に入るようになったのです。

 

そして15着のお気に入りワードローブに

今現在、秋冬の服は15着。

黒・白・ベージュのブレザーやスーツで、一週間を着回します。
ラフだけど格好つけたいときはジーンズに黒ブレザー。フェミニンな場では黒のロングスカート。インナーは痛みやすいので、劣化したら買替えます。

そして実は、7着が母のお下がり、3着が300円の中古品です。

 

昔の私は服をもらっても、義務感で着ていました。
でも、いま手元にある母の服は、生地も縫製も良い品で、お気に入りです。母のものだと公言できるし、褒められますね(お世辞だろうけど)。

昔の私は堅実なつもりで、中古を買っては安物買いの銭失いをしてました。
でも、いま手元にあるコートとスーツ、黒ブレザーはどれも重宝しています。なによりお気に入りなんですよ。

 

そう、お気に入りの服!
私にこんな日が来るとは…

 

社会人としてのTPOは必要ですが、結局は自分が気に入ってるというのが大切なのでしょうね。

衣服って着物や絵画と同じで、良い悪いや高い安い、古いの新しいので決まるものではないのかも。まぁ、著名人の作品やハイブランドは世間的に「良い」のだろうけど。

 

 

値段も謂れも外野も関係ない

私は本や映画が好きですが、今思えばその中にもたくさんの気づきがありました。

フランス紹介の書籍など「パリジェンヌは蚤の市で2ユーロで買った服を堂々と着る」なんて記事をよく見ます。颯爽としていますよね。

「風と共に去りぬ」のスカーレットや「サウンドオブミュージック」のマリアも、カーテンで素敵なドレスを作ってました。

 

そして最近、印象的だったのは「サトコとナダ」の1ページ。

 

「私は私のために服を買うけどね」

「サトコって服装自由なのに」

「私よりよっぽど不自由ね」

 ムスリム女子の言葉です。