KAJILESS

家事をレスに。

断捨離できない時、終活するのもアリかもね。

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掃除や片付け、断捨離が進まないとき、1度死んでみるのはいかがでしょうか。
死ぬ気でやればできる!といった根性論ではありません。

モノと終活と私

私が終活をした結果、いつしか来る死を想うことは子どもへの想いになりました。

終活で辿り着いた先は、シンプルでした。

ゴミを減らし物を減らし尽くして、
できるだけ遺品整理を楽にさせたいー

お金はないけど、良い物だけでも
できるだけ子どもに遺したいー

手間を掛けずに見送って、
できるだけ早く日常に戻ってほしい-

病気や事故、災害には抗えないけど、
できるだけ子どもの負担を減らしたい- 

この想いが断捨離を加速させました。

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経験のある方も多いでしょう。
大量の物を遺されることが、いかに負担なことか。

数年前、母と共に祖母の遺品整理をしました。
震災後の引越しで大量に捨てつくし、その後つつましく暮らしていたはずなのに、たった5年でかなりの物が増え、処分に20万円かかりました。

この時代に日本で普通に暮らしていれば、たとえお金持ちじゃなくてもあっと言う間に物があふれます。家とデイサービスを往復するだけの年金暮らしの祖母でも、物は増えていくのです。

死後を思うことは、断捨離を進める要因の1つとなります。
私の場合、断捨離のキッカケはブチ切れたからでしたが ↓

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その後の終活で「子に負わせたくない」と思ったら、断捨離がますますはかどりました。

終活で断捨離のキッカケをつくる

物を減らすという作業は、しんどいです。でも、一度「死を想う」と、その先が見えてくるかもしれません。

私の最終地点は「子どもに負担を掛けたくない」でしたが、そのほかにもたくさんの想いが見つかりました。

死ぬまでにコレがほしい、家族にはソレは残したい、いつかアレをやりたい、アノ人には会っておきたいとか。

あるいはコレだけは見られると超マズイ!、片付け終るまでとても死ねない!コレはわりとどうでもいい…とか。

何かしらの想いは出てくると思います。
それが、断捨離のキッカケになるかもしれません。 

「死を想う」方法とは

とはいえ、どのように具体的に死を想うのか?

経験もしていないことをリアルに想像するのは難しい。うんうん考えても、出てくるものでもありません。あまり考えたくもないし。

そこで、疑似体験をおすすめします。

1,遺言書を作成してみる

公正証書のようなご立派なものじゃなくていいんです。ノートに自筆でも。
私はPCで作り、年2回ほど見直しています。

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遺言というよりただのメモ帳

割安だとか5万円キャッシュバックとか、そんなことばっか書いていますね…

( ゚Д゚)

もっと丁寧に書くべきでしょうが、今のところは夫もいるし大丈夫、という甘えもあって、あいまいです。

というか、主に私物の見直しに使っているので、遺言というより私物の処理メモと化しています。

死後の私物をどうするか。それを考えると、私は断捨離が捗りました。

2,葬儀社から資料を取り寄せてみる

以前、葬儀社のパンフを取り寄せて検討しました。

終活ですね。ボッチの一般人ですし、直葬とか密葬がいいなと思ったもんで。できれば大往生して、その頃には知人もいないだろうし検体に役立てて欲しい、というのが理想ではあります。

これは私の勝手な考えなので、最終的には遺族が決めるべきですけど。

病院での死後30分後、嘆き悲しむ暇もない間に病院から斡旋された葬儀社が営業に来て、いつの間にか親族が動いてくれて、あれよあれよと契約してて、気が付いたらウン百万円…という時代は終わったんですよ、きっと。

今や終活がメジャーになり、多くの葬儀社で割引があります。あらかじめ知っておくという点で、無料パンフ請求に損はないと思います。お住まいの地域や風習などで、お好みの業者を選べばよいと思います。

 【参考葬儀社↓】

 

3,エンディングノートを書く

自分の死後について、真っ白な状態から考え、書き出すのはなかなか難しい。そんな時のエンディングノートです。

正式な遺言書と違い、法的効力はありません。自分自身の死後や、認知症など意志の疎通が難しくなった場合、家族の負担を減らすのが目的のノートです。

エンディングノート - Wikipedia

資産や保険、相続関係図などのテンプレートがあらかじめ印刷されており、埋めていくだけという手軽さです。

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私のすっかすかエンディングノート

私の場合は悲しいかな資産ゼロなんで、エンディングノートはすっかすか。あるのは物ばかり。(なので手書きという悲しさよ…)

告知や延命処置についても記載欄がありますので、そういった項目は便利だと思います。

ご参考までに、私が持っているノートには、自分の基礎データ/預貯金・資産・借入金/クレジットカード・保険/携帯・パソコン/家族構成・親族・友人/相続相関図/告知・延命処置について/葬儀プラン・納骨場所/相続/などの記載項目がありました。

このノートは無料資料請求のオマケなので、ノートを購入するのも良いけれど、資料請求ついでに入手するのもアリだと思います。

 

ちなみに購入するならコクヨのこれがおすすめらしいです。

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いつか迎えることだから

片付けが加速するかも、ということで終活めいたことを取り上げました。

誰しもが遅かれ早かれ迎えることだから、多少知識としてあっても損はないと思うのです。タダですし、若くて元気なうちに一度、冷静に考えてもいいんじゃないのかな…体調が悪くなったり年を重ねれば、より敬遠することだから。

いつもの幸せを感じるために

なにより断捨離と終活のあと、私は不思議と命や家族のありがたみを強く感じました。質素で平凡な一般家庭で、インスタ映えするような素敵な暮らしをしているわけではないけれど。

無欲になったわけではないのです。ただ、不要なモノやコトに余計な執着を感じなくなって、私は楽になりました。

物がなくてもイベントや写真が少なくても、昔のような飢餓めいた不足を感じない。

先日、妙に明るい夕焼けが家の中まで赤く染めるので皆で外に出て、その赤い大気の中に家族で浸かって。共有できるその数分が、幸せで。

断捨離と終活は、そんな新境地を私にもたらしてくれました。