KAJILESS

家事をレスに。

1000Km離れた母の片付けをお手伝い。

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母のお下がりで生きています。

私の母は、キレイ好きの物持ちです。
20年前の礼服やスーツを頂いては、
仕事で日々着ています。

ふつうは古すぎて、着れませんよね。
でも、母のそれは素敵なものばかり。
お世辞でしょうが、よく褒められます。
私が買った服では、言われた事がない。

ありがたいやら、申し訳ないやら。
そんな母を見て思うこと。 

 

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二人暮らしにあらざる洗剤量。

震災後、両親は
父の会社の福利厚生とご厚意で
飛行機の距離に引っ越しました。

今まで15kmの実家が、今は1000km。
飛行機を使っても1日かかる。
もう、年に1度会えるかどうか。
で、会いに行くたび思うのは…

 

洗剤多すぎ( ゚Д゚)

 

キッチンに8種類、
洗濯洗剤は10種類。
それが年々増えていく。
しかも開けている物の他に
ストックが大量にあるわけで。

祖母も亡くなり、65歳二人暮らし。
もう少しモノを減らせば
ラクになるのにな…と思いつつ、
なぜ洗剤が多いかモニタリング。 

 

モノが増える理由とは。

すごく簡単なコトでした。
使い切らない。

洗剤も、そう。
一つのものを使いきる前に、
新たな柔軟剤を使っちゃう。
服も、そう。
結婚式に参列するため買って着て。
次の機会には着れなくて買い直す。

これらは皆、
わりとやってるコトかもしれません。

ところが母は、
服を何度もクリーニングし、
丁寧に片付けては、管理していたのです。
20年以上も。

 

「物の無さ」に驚いた母。

祖母が亡くなり、納骨のため
我が家に数日泊った時のこと。
バスタオルもアイロン台も無い
娘の暮らしぶりに引いた驚いた様子。

バスタオルは穴があいてウエスに。
アイロン台は、足の付け根の油が
Yシャツに移り染みになるので処分。

フェイスタオルで十分だもの。
2枚もあれば体は拭けるし、
2枚も敷けばアイロン台になるし。

一事が万事、そんな調子の娘。
「ラクだよ~」
「手間かかんないよ~」
「管理も掃除もいらないよ~」
と呪文のように唱えたところ、
少しづつ、片付け始めた様子。

といっても
母の片付け=娘に郵送ですが。
使ったら?売ったら儲かるよ?
何度言っても、送ってくるのです。

 

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 苦手なんだろうし、仕方がない。

母は、使い切るのが苦手みたい。

色の合わないヘアカラー3種類に、
まゆ染めに試供品にファンデにネイル。
そして上質なスーツや礼服、コート類。

そんな大量のモノ達が
年末年始やお中元、誕生日など
季節の挨拶と共に送られてくる。


(´Д`)

 

郵送料の方が高くつくんじゃ?
ちょ、婚家にコレはどうなん?
貧乏で苦労してると思わせた?

…まぁいいや(諦観)
深く考えずサクサク仕分けし、
使えるならとっとと使う!
使わないなら寄付か転売!と
バーサクバイヤー状態に。

おかげで
小銭は入るし、買わずに済むし
母は片付くしのwin-winに。

 

これは親孝行になるのかな。

近所なら片付けも手伝えたけど、
今ではそれもかなわない。

その上
亡くなった祖母は母の実母。
母は鬱と不眠症になっていました。
片付けがリハビリになってくれれば…
という思いがありました。

私がそうだったから。

捨てられず、私に託す母。
頂いたものの行き先は、
そのつど報告してました。

「ソレは仕事で週2で着てるよ」
「アレは着れないから寄付したよ」
「コレは卒業式と入学式に着るよ」

それで少しは
母の気持ちも整理できたのか、
そのうち、自分で処分したり
寄付できるようになりました。

送るなら着払いで、と言っても
いつも元払いで送ってくれた母。
郵送料を払うよりは
現地で売った方がお得なコトは
お互い解っちゃいるけれど、
通過儀礼だったのかもしれません。

私がお焚き上げに
何度もお布施したみたいに。

 

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親の整理を手伝いながら、決めたこと。

自分のモノを減らしつくし、
嫁ぎ先のモノを減らした上、
親の引っ越しの時に出た
沢山のモノも片づけました。
祖母の遺品整理も終わって
一段落したら、母の断捨離。

正直、なかなか大変でした。

その反面、
母はたくさんの「良い物」を
私にくれました。

ジェットの首飾りとイヤリング。
洗濯できるフォーマルウェア。
日々使える上品なスーツ…

1000Km離れた母の片付け。
わずかだけど手伝いながら、
決めたこと。

 

子ども達には
できるだけ物を押し付けず、
できるだけ良い物を遺そう。

 

人形をお焚き上げしたときよりも
強く、強く、決めたのでした。

 

追記:
親の家の断捨離を一旦あきらめています。
心境の変化はこちら↓

 

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