KAJILESS

家事をレスに。

震災が伝承になる前に。あれから7年、被災地で思うこと。

お題「最近気になったニュース」f:id:kroless:20180304224639j:plain

数人の伝言ゲームすら
正しく伝わらないのに、
被災を語り継いだり
忘れない、というのは
とても難しいことです。

そこを
苦慮しながらも伝えていくのが
被災者の責任、なのでしょう。

でも、
私はそう強く思えないのです。
正直、違和感がすごくあって。
地元ではとても言えないけれど。

震災からずっと、そして今も。
小学校の行事で児童が語るのです。
「ぼくらが復興に貢献」
「私たちは地域に生きる」って。

子どもにそんなこと
言わせちゃいけないと思う。
負わせちゃいけないと思う。

 

教訓が大事なのは解ってる。
でも、
被災地で学校どころか
暮らすことすら負担なのに。
復興するのは大人の仕事なのに。

 

願わくば、
うちの子には自由に生きて欲しい。
県外や海外で暮らす
両親や兄弟の様に。

県外でも、海外でも、
行きたいところへ、
生きたいところへ。

被災地の重力に負けないでほしい。
学校で言い含められた様に
生きないで欲しい。

 

忘れまい、風化させまい。
そうして語り継ぐ前に
すでに町は変わりはじめている。

それは、
行政や民間や、たくさんの大人が
頑張っている証。

子ども達に負わせまいと
頑張っている証なのだから。

 

伝承にする前に、今を見て欲しい。

子ども達に
変わりゆく町の姿を見せているだけで
もう十分じゃないのかな、と思うのです。