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家事をレスに。

淘汰された100の物たち27個目【聖杯を手放そう】インディパパのLet it goが理想の断捨離!

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Let it goとは手放すこと。

物を手放すとき、私はちゃんとレリゴー出来てるかな、と思うときがあります。

レリゴーやエルサと言えばアナ雪ですが、私は「インディジョーンズ/最後の聖戦」押し。インディパパのLet it go、これこそ理想と思っている私です。

インディパパとエルサとは

インディジョーンズ第三作、ショーン・コネリー演じるインディパパは有名です。

 
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共に学者ながら険悪の仲、堅物パパと破天荒インディ。そんな二人がパパの失踪をキッカケに、喧嘩漫才しつつ顏芸しつつ、親子共々同じ女に引っ掛かりつつ、不死をもたらすイエスの聖杯を護りぬくコメディ冒険譚。

そんな聖戦のさなか、ハニートラップ使いまくるわ、敵も味方も陥れるわ、ナチスすら利用しまくるわ…というヒロインもとい希代の悪女がエルサなのです。

 

インディパパの"Let it go"

映画も終盤、敵は偽杯で自滅しエルサも落命。崩れゆく聖殿の裂け目に落ちつつも、聖杯を得んと手を伸ばすインディ。これでは悪女と同じ末路…

そんな息子を必死に引き揚げながら、パパはささやくように諭します。

”Let it go…”

手放せ、と。
日本語訳は「放っておけ」。この訳も武骨で素敵です。

インディパパが人生をかけて追いかけた聖杯伝説、その集大成を手放す父親。我に返ったインディも聖杯を放棄し、二人は生還するのです。

20年に及ぶ確執と断絶を経て、親子となった二人。インディパパは、これまでの人生の蓄積よりも何よりも、大切な物を得たのでしょう。そして息子のインディも。

( ゚Д゚)レリゴ-

これこそLet it goではないでしょうか。

  

ふたりのエルサの"Let it go"

対して、アナ雪のエルサはレリゴで悪女になりました。
死後も続く両親の抑圧に耐えきれず能力もバレ、山にこもり扉も心も閉ざします。あれは解放というより自暴自棄…

口パクに合わせて作られた日本語歌詞はすばらしいのですが、あの状況を[ありのまま]と言うかなぁ…無垢や素直という印象の和訳と、エルサの悪魔的表情にギャップを感じます。あのカオで「放っとけ」なら解るけど。

愛に気付き、過去を手放した時が彼女のレリゴーであり、真の解放だと思うのです。

 

そして聖戦の悪女エルサ。

ちなみに日本語訳はエルザです。でも綴りもElsaだし、劇中もエルサと発音してるので…

彼女は聖杯を手放せずに死にました。
でも、羨ましくも思うのです。

地位も美貌もカラダも知識も使い、敵も味方もあらゆる男も騙しつくす。最期は裏切った男に助けられ縋られてもなお、その欲望に手を伸ばし、死ぬ。

あげく『聖杯の真価が解らぬ女』扱いまでされるエルサ。でも彼女こそ伝説も信仰も神性もロマンも取っ払って、ただただ聖杯を求めたように私は見えます。不死の効能すらスルーして、杯そのものを得ようとした。自分自身を手放すほどに。

悪女だ妄執だ言うのは簡単だけど、そこまで追い求めるものがある人生って羨ましい。
Let it go って難しいね。

 

ペアグラスは偽杯だったか

そして件のペアグラス。
結婚年が刻印されたそれを出窓に飾って数年。遊びにきた子が割ってしまいレリゴしました。

正直、大事にしなきゃと思いつつ、持て余していたのです。現実とはまるでかけ離れた、寓話のガラスの靴や、伝説の聖杯のような存在で。

幸せ記念日の希望や、甘い新婚の夢の象徴。
負担ながらも飾り続けたのは、憧れに縋ったのか、幸せだと思いたかったのか…

そんな虚像が粉々になって、ホッとしたのを覚えています。

 

レリゴー婆ちゃんになりたい

物を得るとき、私たちは思いを託しすぎる。これで不死になる、成功する、賢くなる、美しくなる、幸せになる…
物に期待しすぎ、夢を見すぎてしまう。

でも、思いが過ぎれば現実と離れ、いつしか呪縛となる。
夢や希望の代替品にすり替わり、手放せなくなる。
ペアグラスがそうだったように。

 

Let it goは難しい。
エルザ達は自暴自棄になり、インディも聖杯に固執し死にかけた。私も悪女エルサを羨む始末。

対してインディパパは、夢や希望、信仰や伝説だけではなく、ありのままの現実を見、受け止めたのでしょう。そしてより大切なものの為に、大切だったものを手放した。

( ゚Д゚)カッコイイ

インディパパのLet it goが私の理想です。彼のように、夢も現実も見据える自分になりたい。そして次代のために、微笑みながら大切な何かを手放せたら。

そんなカッコイイ婆ちゃんになりたいなぁと思っています。

 

 

ちなみに。
ショーン・コネリーが大好きで、唯一買った写真集も彼でした。初代ボンドとして活躍した彼ですが、多くの名作に出演してもなお、007の呪縛は強かったそう。その殻を破り、新境地を拓いたのがこの役だった、とありました。

インディパパは、コネリー氏にとってもLet it goだったんじゃないかな。

というわけで是非!オススメの映画です!

(しかしエルザの聖杯同様、私のコネリー愛も手放せる気がしない…)

 
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