KAJILESS

家事をレスに。

7年間、被災地で考え実践したこと。防災・減災についてまとめました。

f:id:kroless:20180311150750j:plain

東日本大震災から7年。

あの日から、7年たちます。
改めて、東日本大震災および
各地の災害で犠牲になられた方々、
ご遺族にお悔やみ申し上げます。

今も苦しむ方々の痛みが
すこしでも和らぎますよう、
また、被災地の復興を
心よりお祈り申し上げます。 

 

私は東北に住んでいます。
本ブログではかねてより、
震災で経験したことをもとに
防災について綴ってまいりました。
今回はそれらを取り上げています。

あくまでも私見ではありますが、
皆様の一助になればと願います。

 

私見ながら、我が家の防災。考え方の一助となれば。

子の単独避難について

7年前のあの時、
小学生の息子が帰宅途中でした。
私はちょうど仕事上がりで
恐ろしい気持ちで家に戻りました。
車を猛スピードで走らせて。

本震直後の移動だからか、
海に向かっての移動だからか。
車道には車がちらほらしかおらず、
日常の喧噪はありませんでした。

いまだ余震は続いているのに、
防災無線から放送が流れているのに。
大気は振動をはらみつつ張りつめて
妙に静かだったのを覚えています。
キーンと耳鳴りを感じるほどに。

家に着いたら、幸い息子は無事でした。
そしてその数十分後
さっきまで居たはずの学校も職場も
津波で水没したのです。

母親も働くこの時代。
子どもにも、子どもの世界があります。
不安だからといって、ベッタリと
親子が離れずにいるのは不可能です。

お子様をお持ちのご家庭は、どうぞ
家族でお考えいただければと思います。

www.kajiless.com

www.kajiless.com 

備蓄について

備蓄の最大の敵は「続かない」こと。
しんどいし、食費も上がります。
ましてや正解が無いから難しい。

もし、備蓄に正答があるとしたら、
『今』備蓄できている、ということ。

備蓄に必要なものは、
味や栄養や種類よりも
分析と妥協となにより継続です。

皆さんは今、備蓄できていますか?

www.kajiless.com

 

減災について

結婚当初、茶の間の三面が棚でした。
それらをリメイクし、処分した後に
震災がおきました。
もし、あの2m近い食器棚のそばに
小さな娘がいたらと思うと、
いまだぞっとします。

個人の財力やDIYでは、
どうしても減災に限界があります。

モノを減らすことは、極めて
効果的で現実的な減災法だと考えます。

www.kajiless.com 

備蓄に関しては、私の責任。絶対に繰り返さない。

我が家の場合、
幸いにも、家も家族も無事でした。
ところが、冷蔵庫がカラでした。
あれから買い物の予定でいたので。

生米は多少あるものの
ライフラインが壊滅しており、
水とガスを使い続けるのが
不安だったのを覚えています。

あの時、
家族に大変な思いをさせてしまった。
もうすこしでも食べ物があれば、
家族に辛い思いをさせずに済んだ。

食べ物については私の責任です。
その思いもあって、私はこの7年間
備蓄を試行錯誤してきたのでした。

 

地域に応じた対策を。県や市の情報が対策の基礎となります。

もはや災害は
東京直下型や南海トラフに限らず
いつどこで起きてもおかしくない
状況となっています。

行政で防災が進められています。
お住まいの県や市のサイトや広報に
ハザードマップが掲載されたり、
避難所の増設や備蓄状況が
掲載されたりしているでしょう。

そういった地域の情報こそが
防災を考える礎です。

皆様もどうぞ、
お住まいの場所に応じた対策を
もう一度、見直してみてください。

 

 

最後になりましたが
発災当初からたくさんの支援を頂き、
そして今も、復興に尽力されている

自衛隊、消防、警察、行政、教職員、
民間企業、ボランティアの皆々様。
心より感謝申し上げます。