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家事をレスに。

親がいない平日夕方の発災。子ども1人で逃げる不安を考える

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震災後の数年、子と離れるのが不安だった。

学校にいれば安心だけど、
登下校や放課後の時間は
とてもしんどかった。
午後には動悸がして、
夕暮れが本当に嫌だった。

「子どもの自主性」
「自分の身は自分で守ろう」
「てんでんこ」
社会も学校もそう言けれど。

華やかな防災の言葉など、
簡単に砕ける次元の災害。
家族で話し合えと言われても…
と思いつつ。

家族の状況に合わせて
準備を繰り返しています。

 

親が不在時の発災。子のケガと孤立が1番おそろしい。

以前は恐怖心から、
大荷物を用意していました。
動けるようにスキースーツ、
冷え防止に毛布など。

でも、私も働く今。

発災時、親が不在。
そして懸念するのは
ケガと孤立。
それが1番おそろしい。

 

だから、
なるべく安全に速やかに
避難所に身を寄せてほしい。

そのために、
あえて小さな荷物にしています。
そして非常食は
救難食糧と飴の2つ。

 

少ないと思います。
でも、今はこれだけです。

現状や、
子の性格を考えての結果です。

 

3日生きればなんとかなるかも

救難食糧は、船舶で使っています。
リアルにレーション(野戦食)です。

本来の使い方は、かなり過酷。
3日間は飲まず食わずで耐え、
救助がこなければ食べ始めます。

「3日生きればなんとかなる」
船員である父の言葉です。

この言葉の本当の意味は
「飲まず食わずで持つのが3日」
「3日以内に救助がくる確率が高い」

 

裏返せば、「3日すぎれば致命的」

 

だから、
なるべく安全に速やかに
避難所に逃げるため
あえての軽装にしています。


避難所の備蓄状況が改善された

あれから防災意識が高まり、
手薄だった備蓄も改善されました。
数日は、備蓄が配給されるでしょう。

ただし、
避難所にたどり着ければ、の話。
だからとにかく、たどり着くこと。

ヘルメット・軍手・マスクをし、
避難所へ行くよう話しています。

幸い、避難所が近所なので
可能な方法です。
 

救助は3日でやってきた

有名な、サバイバル「3の法則」

3 hours without SHELTER.
3 days without WATER.
3 weeks without FOOD.
3 months without HOPE.

水無しでの生存限界は、
3日と言われています。
(健康状態や気温、
 状況に左右されます)

自衛隊も3日以内に
来てくださいました。
しかし当然、被災者救助や
道路の復旧が最優先。
災害支援ナースの派遣も、
発災後3日以降です。

各所、その体制に
近いのではないでしょうか。
数日は備蓄でしのぎ、
それ以降は災害支援。

だから、まず3日死なない。
これが生き延びる鉄則だと
考えます。

控えめでは生きていけない

これは子の性格なのですが…
控えめというか、なんというか。

店員に何かたずねるときも。
作業中は、そばで待っています。
ずぅぅぅっと待っています。
声を掛けられるまで。 

だもんで、
たとえ避難所に着いたとしても。
非常食があると配給を遠慮しそう。
わりとマジで。

できるだけの準備をさせても、
身軽に逃げられなければ
生きられない。

逃げられたとしても、
配給を遠慮したら
生きられない。

悩んだ末、
非常食はこの2つにしました。
逆説的ですが。

被災の中、親の庇護が無い。
そんな時だけでも…
地域の庇護を
受けてほしいと思います。 

 

生き延びる準備じゃない。死なない準備。

子どもだけでの自宅避難は、
孤立を深めます。
私たちが無事に帰るという
保証はないのだから。

だから、
今は避難所避難が最優先です。

生き延びる準備、ではないですね。

死なない準備です。

 

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